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酵素生化学検査

各臓器組織には代謝を行う酵素が存在し、働きによって各組織に含まれる種類や量が異なります。組織損傷が起きた場合には酵素が血中に逸脱(逸脱酵素)もしくは放出されるので、それらを計測することにより組織の状態を評価することが可能です。

ALT(GPT)
アラニンアミノトランスフェラーゼ、別名グルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼ。
全身に分布する酵素ですが、肝臓に圧倒的に多く存在しています。肝細胞の逸脱酵素で肝細胞障害の指標として利用されます。半減期は60時間。
正常値
 犬 21〜102 U/l
 猫 6〜83 U/l

AST(GOT)
アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ、別名グルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼ。
主に肝臓に、他に赤血球、心筋、骨格筋にも分布しています。
半減期が非常に短く(犬で5時間、猫で1時間)、疾患の急性期または重症時に増加するのが特徴です。
正常値
 犬 23〜66 U/l
 猫 26〜43 U/l

AST/ALT(GOT/GPT)
肝疾患の重症度を示す指標。肝疾患がある場合、この値が1以上である時は予後がよくないと考えられます。

ALP
アルカリホスファターゼ。
全身に広く分布し、胆道疾患、骨疾患、子宮疾患で特に顕著に上昇します。他の部位で炎症が起きていても軽度な上昇が見られます。
成長期には生理的に高値を示します。
猫の肝ALP含量は犬の約1/3と少なく半減期も短い(犬で72時間、猫で6時間)ため、僅かな変化でも診断的意義は大きいです。
正常値
 犬 20〜156 U/l
 猫 25〜93 U/l

GGT
γグルタミルトランスペプチダーゼ。
全身に広く分布しますが、血清中のGGTはほとんどが肝由来です。ALPと同様の変動をしますが、特に胆膵道疾患で上昇します。
正常値
 犬 1.2〜6.4 U/l
 猫 1.3〜5.1 U/l

LDH
ラクテートデヒドロゲナーゼ(乳酸脱水素酵素)。
全身に広く分布するため、特異的な診断には有用ではありません。
単独での上昇は白血病や悪性リンパ腫などを疑います。
正常値
 犬 45〜233 U/l
 猫 63〜273 U/l

CK(CPK)
クレアチンキナーゼ。
興奮性細胞、つまり神経や筋に含まれる酵素です。脳や脊髄神経、骨格筋、心筋の損傷で上昇します。腸炎などで平滑筋障害を起こしても上昇が認められます。
正常値
 犬 1.15〜28.40 U/l
 猫 7.2〜28.2 U/l

Amy
アミラーゼ。
唾液や膵液に含まれる糖消化酵素です。膵臓疾患の指標とされますが、診断率が低く有用な検査ではありません。また正常値も報告によってかなりの差異があるため、診断の補助として用いられます。
正常値
 犬 200〜2200 U/l
 猫 600〜2000 U/l

Lipase
トリアシルグリセリドリパーゼ。
胃液や膵液に含まれる脂肪消化酵素です。アミラーゼ同様、膵臓疾患の指標とされますが、診断率が低く有用な検査ではありません。正常値についても同様で、特に猫については不明な点が多いです。
正常値
 犬 13〜200 U/l
 猫 0〜700 U/l
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