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鉱質・電解質検査

Na(ナトリウム)
血液中の主要な陽イオン。体内の水分移動に深く関連し、高Naは血液量増加(血圧上昇)を起こします。そのため血圧の調整が必要な循環器疾患や腎臓疾患では、Na摂取量を制限する必要があります。
高Na血症は副腎機能亢進、水欠乏を示唆します。低Na血症はNa欠乏性(副腎機能低下、腹水、嘔吐・下痢など)、希釈性(重度腎不全、鬱血性心不全、肝硬変、甲状腺機能低下症など)に起こります。
正常値
 犬 141〜152 mEq/l
 猫 147〜156 mEq/l

K(カリウム)
細胞内の主要な陽イオン。Na同様体内の水分移動に関係する他、筋組織の収縮や神経の伝導にも深く関与しています。高K血症は筋収縮力低下〜麻痺し、心不整脈〜心停止が起こる危険な状態です。低K血症でも筋収縮力低下〜麻痺、痙攣、自律神経失調、便秘、不整脈など重篤な症状が見られます。
高K血症は感染症、腎不全、多発外傷(挫滅症候群)、循環不全、消化管出血など、低K血症は副腎機能亢進、甲状腺機能亢進、腎高血圧などが疑われる。
正常値
 犬 4.37〜5.35 mEq/l
 猫 4.0〜4.5 mEq/l

Na/K
NaとKの比率。副腎疾患、特にアジソン病の診断に有用となります。Na/K<23でアジソン病を強く疑います。
正常値は
 犬 28〜33
 猫 33〜38

Cl(クロール)
クロライドとも。生体の主要な陰イオン。電気的平衡を保つ為に他の電解質の移動にあわせて移動します。
正常値
 犬 105〜115 mEq/l
 猫 117〜123 mEq/l

P(無機リン)
リン酸塩。エネルギー媒体(アデノシン三燐酸;ATPなど)、骨(燐酸カルシウム)、核酸(デオキシリボ核酸;DNAなど)などに非常に重要な物質です。多少の増減では骨を合成または分解して血中無機リンの濃度を一定に保ちます。極端に減少すると骨が脆くなり、全ての細胞の代謝機能も落ちます。逆に増加すると血管内や組織内でCaと結晶化し骨化(石灰化)、アテローム性動脈硬化を引き起こし心筋梗塞、脳梗塞、循環不全に至る場合もあります。また結晶化は皮膚にも起こり、激しい掻痒感の原因になることもあります。
高P血症は重度の腎不全、低P血症は甲状腺疾患、上皮小体疾患、糖尿病、栄養不良などで引き起こされます。
正常値
 犬 2.6〜6.2 mg/dl
 猫 4.5〜8.1 mg/dl

Ca(カルシウム)
分泌、神経伝達、筋収縮、血液凝固の他、様々な酵素反応に必須の鉱質で、骨の基質でもあります。低Caが長期間持続すると神経異常(錯乱、幻覚、鬱など)、筋硬直・痙攣(テタニー)、不整脈が起こります。高Caの場合も同様な症状が見られ、腎結石や胆石の形成も認められます。
低Ca血症は上皮小体機能低下症、ビタミンD欠乏症、腎不全、膵炎、摂取不足などで、高Ca血症は上皮小体機能亢進症、ビタミンD過剰症、腫瘍随伴症候群(副腫瘍症候群)などで見られます。
正常値
 犬 9.0〜11.3 mg/dl
 猫 6.2〜10.2 mg/dl

Mg(マグネシウム)
Caと類似した働きをしています。低Maでは嘔吐、元気消失、振戦、痙攣が、高Mgでは低血圧、呼吸障害などが認められます。
低Mg血症は副腎機能亢進、甲状腺機能亢進、栄養不良で、高Mg血症は薬物性にのみに発症します。
正常値
 犬 1.8〜2.4 mg/dl
 猫 2.0〜2.4 mg/dl
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